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2007年02月10日
挙式ビデオ事情 [ハワイの場合]
プロペラが本格的に活動を開始した2001年、ハワイ挙式ビデオの大半
は肩のせS-VHSビデオによる、挙式撮影のみのオンカメラ編集でした。
ご存知ない方の為オンカメラ編集と言うのは、ビデオカメラ上のみで
録画と停止を繰り返すことで映像をつないで行く方法で、要は無駄な
画を一切撮らず挙式を流れ撮りしていく事で、終わった時点で編集も
「ハイ!終わり」と実に簡単かつ合理的な方法のことを指します。
後はおよそウェディングに似つかわしくないハワイのイメージ映像と
タイトル、無難なBGMを入れたらVHSで即納品。受け取ったカップル
も実際に見るのは日本へ戻ってから。出来が悪かろうが「ハワイだし、
こんなもんか?」で、元々期待してない訳ですからクレームする気力
も失く、終わってしまいます。リピーターがある訳でもなく、競争も
無いのはハワイも同じ。こんなレベルで堂々と成り立っていました。
言葉は悪いのですが、確信犯的「やり逃げ」が主流でした。
あれから5年、ハワイの挙式ビデオ事情が大きく変わったかと申しま
すと、残念ながらあまり変わっていません。さすがにS-VHSで撮影し
ている会社は、最近あまり見なくなりましたが、それでもオンカメラ
編集による「やり逃げ」はいまも主流です。特に挙式プランとセット
販売のビデオの場合は、その確率が高いようです。
では大手となる教会専属ビデオ会社の場合はどうでしょう?こちらは
近年PCによるノンリニア編集に切り替わるところも増えました。これ
は歓迎すべきことなのですが、撮影を他社とかけ持ちのフリービデオ
マンにまかせ、編集を24時間体制でパートタイムがやっていたり、
その多くは実際に挙式を撮影するビデオマンと編集する人間が別々の
ため、現場の空気感や感動、楽しさ等は、まったく反映されません。
「ここを何秒以内で撮る」とか「ハプニングや予定外の画は撮らない」
等の決めごとが公然とマニュアル化され新たなスタッフに受け継がれ
ていくようです。要するにどの挙式も、使用する長さや撮る画はテン
プレート通り。万一違ったパターンで撮影し、本来あるべき画が無い
場合、編集に大幅に時間がとられる事を理由に、撮影者にペナルティ
ーが課せられます。これでは質の高いビデオが生み出される訳があり
ません。
一日何本作れるか?ビジネスライクなアメリカらしいと言えば聞こえ
は良いですが、当事者のカップルにとってはまさに、ありがた迷惑な
話ですね。

投稿者 笹蒲HIKORO : 2007年02月10日 23:57