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2007年02月09日
挙式ビデオ事情 [日本の場合]
先にも書きましたが、これ程映像表現が進化した日本も「ウェディング
ビデオ」のカテゴリーは、あきれる程進化が停止しているようです。
理由として、やる気のある若い人材が集まらない、そして育たない。
映像を志す若者の大半はCM制作会社や番組下請け会社、映画志望なら
ばショートフィルムフェスティバルに応募しチャンスを待つ等、狭き門
ではありますが、最初からウェディングを志ざして来る人などは皆無に
等しいのが現状です。
また挙式が土日祝日に集中するため、資本力の無い会社では社内に人を
抱える事が出来ず、バイトや契約の土・日ビデオグラファー頼りになり
ます。主にビデオ好きハイアマチュアのおじさんや映像専門学校生が、
そのニーズに応えているようですね。もちろんまったくの素人を数回の
短期トレーニングで使う会社も実在します。そのために肝心の撮影技術
や編集に工夫が見られず冒険しない。責任感の希薄な素人が撮影する訳
ですから、撮り損ないを恐れた「撮りっぱなし映像」となり、差し替え
られる気の利いたカットも無い事から「延々続くノーカットの編集」が
今もなお主流なのも頷けます。
では多くの社員を抱える大手ウェディングビデオ会社はどうでしょう?
その実は資金力にモノを言わせ一流ホテルや挙式施設に協賛金を収める
事で利権を独占しているのが現状です。先行投資した分取り戻す為に、
人材や設備に投資しない。その為に質の追求がおろそかになる慢性的な
悪循環が蔓延ります。利益中心大量生産型作業システムで挙式ビデオを
作る訳です。伝統や格式のある式場のビデオと言っても、価格に比べて
決してその質が高い訳はないと、まずは疑ってかかるべきでしょう。
リピーターも無く競争に乏しい業界ゆえ制作された挙式ビデオは世の中
の評価に晒される事も無く、カップルや親族が一度見れば役目を終え、
ひっそりとタンスの片隅でその生涯を閉じることとなります。(合掌)
明日はハワイの挙式ビデオ事情をお伝えしようと思います。

投稿者 笹蒲HIKORO : 2007年02月09日 15:51